絵葉書と古写真

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明治中期の写真/初期絵葉書
古写真・女達

「別冊歴史読本・古写真にみる幕末・明治」に上野彦馬撮影の稲佐おまつ(左手前の女性)と紹介されているが、おそらく、これは道永エイ(稲佐お栄)のことであろう。お栄は、後のロシア皇帝ニコライ2世の来日時、お忍びで稲佐にやってきた皇帝の宴席を取り仕切り、一夜を共にしたともいわれている人物で、長崎の女傑として有名である。ニコライ2世の肖像写真は上野彦馬撮影のものとして有名なので、これもその時に撮影した一枚であるということだろう。



京都 大谷眼鏡橋

大谷本廟の参道入口に架かる石橋で正しくは円通橋といいます。江戸時代から変わらぬ姿を現在も留めています。



箱根 富士屋ホテル

明治11年創業で現在も営業する老舗ホテル。写真の本館は明治24年に竣工しました。外国人専用ホテル時代の一枚。



静岡 伊豆山

静岡県熱海市伊豆山。走り湯辺りからの相模湾眺望。



群馬 伊香保温泉

寺社を彷彿とさせる石段の両側に温泉宿が立ち並ぶ独特な温泉街。温泉宿の軒先にはガス灯が見えます。



長崎港

長崎港を眼下に休憩する男性二人。



長崎 中島川阿弥陀橋

中島川に架かる石橋のひとつ、阿弥陀橋と奥にかすかに高麗橋が見えます。川に桶が置いてあるのは洗濯に使用するのでしょうか。庶民の生活の匂いが感じられる一枚です。



大阪 四天王寺五重塔

写真の五重塔は、文化10年に再興され、昭和9年の室戸台風により倒壊しました。現在の五重塔の二代前になります。



松並木と人力車

松並木の道を行く人力車。車夫が二人いるのは撮影のために用意したモデルでしょうか。



呉服店(つるや)

「ちょっとこの反物どうかしら」「ちょっと地味よ」「じゃあこっちは」……「そちらでしたら勉強してこのお値段で」という場面をスタジオで再現して撮影したのでしょうか。男性の表情が皆さん硬く、どこか不自然さの残る一枚。



熱海全景

静岡県熱海市。中央の森右手に大湯の湯煙が見えます。この頃を境に徐々に噴出が減っていき、現在は人工的な間歇泉として整備され市の文化財になっています。



下一 梯子乗り

梯子乗りの様子を写した一枚。これをお土産にした外国人はサーカスを見るような気分だったでしょう。場所がわからないのが残念です。



団子坂の菊人形

東京都文京区千駄木。数々の文芸作品でその名前を見る団子坂。菊人形の見世物は秋の風物詩として東京中から見物客を集めました。



弁才船

明治期の弁才船を写した一枚。西洋船の技術を取り入れ、スパンカーが取り付けられています。



祇園祭 船鉾

京都府京都市下京区新町通綾小路下ル船鉾町。神功皇后の新羅出兵にちなんだ山鉾。



脱穀作業

脱穀作業の一部を撮影した一枚。



八百屋の店頭

どこかの八百屋の店頭を写した一枚。筍、葱、大根、牛蒡と付近でとれたであろう野菜が並んでいます。上から吊るされたのは大蒜でしょうか。左手奥には鶏卵らしきものも見えます。



茶店

縁台に腰掛ける女性二人に茶を出す茶店の女性。どこかの庭園か何かに設けられたものでしょうか、場所が分からないのが残念です。



祇園祭 長刀鉾

「くじとらず」の名のとおり、山鉾巡行の先頭を行く山鉾。長刀の先が写真に収まっていないところからもその高さが分かります。お祭りと山鉾は現在も何一つ変わっていませんが、町並に時代を感じることができます。屋根の上に作られたのは見物台なのでしょうか。祭り見物に興じる人も現代に通じるところがあります。



呉服店(愛知屋)

呉服店の様子を写真館で再現して撮影したものでしょうか。一番「異国」感を感じる服装を扱う店ということで、外国へのお土産写真として格好の題材だったのかもしれません。



中仙道の藤

英語のタイトルには中仙道の藤とあることから考えると、春日部の牛島の藤かと思います。元寺院の境内地だったものが藤園として現在まで続いています。



下駄屋(大場屋)

大場屋という下駄屋を写した一枚。看板に住所の一部が見えますが、残念なことに正確な場所はわかりません。



片瀬 柏屋旅館

神奈川県藤沢市片瀬。龍口寺門前にかつて存在した旅館です。右手に写る鳥居と灯籠は龍口寺隣の龍口明神社のもの。ベランダ付き三階建てという西洋の香りと相まって明治という時代を感じさせる一枚です。



江ノ島遠景

神奈川県江ノ島。英語のタイトルは「Shichirigahama near Enoshima」七里ガ浜から江ノ島を望むというところでしょうか。明治30年に片瀬と江ノ島を結ぶ桟橋が掛けられる以前は、徒歩か舟で渡るしかありませんでした。この写真には桟橋がありませんので、それ以前のものでしょう。手前の人は近所の農夫でしょうか。偶然通りかかった人を撮影というわけではなく、モデルをお願いしたものだと思います。



松島の舟

宮城県松島湾。言わずと知れた日本三景のひとつ。海に浮かぶ舟は漁船か渡し舟でしょうか。こういった風景は今も昔も変わらないように思えますが、侵食や風化作用を受けやすい地層の問題で、徐々に変化し続けているようです。



鎌倉鶴岡八幡宮2

神奈川県鎌倉市雪ノ下。中央に写った女性の手には洋傘があります。日傘でしょうか。着ているものには日差しの強い季節という感じはありませんので、もしかしたら撮影用の小道具として使用したのかもしれません。



鎌倉鶴岡八幡宮

神奈川県鎌倉市雪ノ下。廃仏毀釈の嵐からは鶴岡八幡宮も逃れられず、多宝塔などの仏堂をはじめ仏像や経典なども破壊されました。100年以上前の光景ですが、現在とそれほど変わっていません。



東京日本橋通り

当時の住所で日本橋区日本橋通。まだ江戸の匂いの残る町並を颯爽と走る鉄道馬車。お祭りなのか祝日か?はたまたお祝い事があったのか、国旗と提灯がより一層賑やかに演出しています。

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